競売になるとどうなるの?
■無条件で家を取られる
住宅ローンの支払いが出来なくなってしまった場合、金融機関はその不動産(ご自宅など)を差し押さえます。
そうなってしまえば、あとはルール(法律)にのっとって、競売にかけるだけです。
しかし、競売になってしまうと様々なデメリットが出てきます。
住宅ローンの支払いが滞ると、早ければ3ヶ月、遅くても6ヶ月でその不動産は差し押さえられます。そうなれば、競売に出され、裁判所の主導のもとに売却されてしまいます。
あなたの思いとは別の場所であっという間に進んでいってしまいます。
競売になり購入者が決まれば、元々の所有者(あなた)は購入者に対抗できずに、直ちに退去しなければなりません。
つまり無条件に家が取られるということです。
退去時にトラブルになるケースもよく耳にします。
購入者の落札価格よりも残った住宅ローンが多ければ、当然借金は残ってしまいます。
これ以外にも、競売になると所有者にとってわずらわしいことが出てきます。
ご自宅の競売が『新聞やインターネット』に掲載
■氏名・住所が公開される
住宅ローンなどの支払いができずに競売にかけられると、新聞やインターネット、業界紙に掲載されることになります。
ご自宅の住所はもちろん、所有者の氏名やどこからいくらお金を借りたのか、誰が住んでいるのかなども書かれているのです。
また、外観や室内の写真まで載っているので、ご近所の方や知り合いの方に自宅が競売になることが知れ渡ってしまうのです。小さい子供さんがいる家庭などでは、これが結構こたえるのです。
『子どもがいじめられたらどうしよう?』と考えられる方も少なくありません。
といっても一般の方が競売の情報をチェックしているケースはほとんどありませんのでよほどのことがない限り、近所に知れ渡ることはないと思いますが。。。。。
■ご近所に知れ渡る
ところが、そうはさせない者がいます。
それは競売業者(不動産競売を専門に扱う不動産業者)の存在です。
裁判所の情報を元にご自宅の写真を撮りに来たり、問題があるかどうかご近所に聞いて回るのです。
自宅を競売にかけられた人からすれば、住宅ローンが支払えなくなったことは仕方がないとしても、できるだけご近所には知れ渡りたくないもの。それが、このような競売業者なる人たちの手によって、ご近所さんに完全に知れ渡ってしまうのです。
住宅ローンが払えず引越しをしなければならないというだけでも、精神的にかなりのストレスを感じているのに、その上にこのようなことになると、眠れない夜が続き、かなりのダメージを受けることになるのは間違いありません。
いずれにしても、競売になると多くのリスクが付きまといます。大切なのは、これからの人生です。そのことを考えると、できるかぎり競売以外の方法(任意売却)をお勧めします。